◆ 制作趣旨 ◆
〜 人生折り返し記念作品 〜
| 最近、よく口にする言葉があります。 “来世がんばろう。” ネット上で見かけて、そのインパクトが強くて妙に頭に残ってしまっている言葉… 私は現在、「独身で実家暮らしの地方公務員」という、世間的には叩かれる要素満載な生活を送っています。 いちおう自分の年齢は非公表にしていますが、もう結構な「いい歳」です。 ふと、「私、今の年齢の倍生きられるのかな…」と思ったことがあり、 耳鼻科系が弱い以外は特に悪いところもないけれど、今の過労・睡眠不足が続く生活では そこまでは長生きしないだろうと考えると、「もしかしてそろそろ人生折り返しなんじゃないか？」と。 「まだ大丈夫」と周りは言うけれど、今更、結婚したいとか子どもを産みたいとか思わない。 自分の性格では仕事での大成功や出世なんて見込めないし、 残りの人生を懸けて何かに挑戦なんてハイリスクなこともできない。 だけど一方で、そういう人生への羨望も捨て切れなくて、 それでももう一度冷静に考えるとやっぱり今の自分にはあり得ないと思って、 だから、世間一般的に「幸せ」とされることにおいてだけは、“来世がんばろう。” じゃあ現世はもう捨てているのかと言われればそうでもないし、今まで決して何も無かったわけではない。 思えば、「テニスの王子様」の小説を始めたのがまだ何も知らなかった学生の時、 「ドラクエIII」の小説を始めたのが仕事上でいちばんノッていた時。 それからたくさんたくさんの失敗と失望、そしてその一方でちょっとした幸せや喜びも経験して、 より重く、より深い作品を世に送り出せるのではないかと考えるようになりました。 で、なぜ今「進撃の巨人」なのか。 それは、単純に「最近ハマったから」です。 元々、タイトルと絵を知っている程度だったのですが、 ある時テレビで「和楽器バンド」のライブを放送していて「和楽器バンドかっけえええ！」となり、 アルバムを購入したらその中に「進撃の巨人」とタイアップした曲があり、その曲が気に入って なんとなくネットで動画やまとめサイトを見始めたら「兵長かっけえええ！」となり…という、 長年のファンの方には怒られてしまいそうなハマり方なわけですが。 「今の自分」を何らかの形で残したいという想いと、作品が纏うダークな雰囲気がマッチしたのでしょう。 いずれ詳しくお話しすることがあるかもしれないしないかもしれませんが、 この小説には、私自身の経験やそれに基づく思考があちこちに盛り込まれています。 仕事、職場、人間関係、環境の変化…そりゃあもう、各回に「トラウマレベル」を設定できるくらい（笑） 他人から見たら、何も無い、つまらない人生かもしれない。 だけど、かつては仕事上での目標もあった。恋愛もした。 なりたい自分、理想に向かってがむしゃらに努力した日々もあった。 いつも一生懸命だった。 だから、もし明日死んだとしても、たぶん悔いはないだろうな。うん、ない。 とどのつまり、私の人生を100％知っているのは私だけだし、私の人生は私のだけのものなんです。 人からどうこう言われたくない。誰にも否定する権利なんてない。 だから、何らかの形であの時の感情を、怒りを、信念を、残しておきたい。 そうして生まれたのが、本作品「Wings of Valkyrie −戦姫の翼−」です。 難しいことは考えず、よくある二次創作作品としてお楽しみいただければと思いますが、 その背景に関しても、ちょっとだけ心の端に置いていただけたら幸いです。 結びになりますが、もし生まれ変わることがあるなら基本スペックは今のままで、 「士」とか「師」とかが付くいわゆる専門職に就いて、子どもを持って結婚して、 もう少し、客観的に見て彩りのある人生を歩んでみるのも悪くないかと思っています。 また、この場をお借りして、作中のエピソードの元になっていただいた Ｆ課Ｈ担当とＢ課Ｓ係（いずれも当時）の皆さん、 オリジナルキャラのモデルになっていただいたＥさん、Ａさん、Ｒちゃん、Ｔ君 （そしてお礼なんて言いたかないけどモデルという意味ではＳさんと旧姓Ｋさんも）に特別な感謝を。 …絶対に見てないと思うけど。てか、見られてたら社会的に現世強制終了になるけれど（笑） 2018.7.7 管理人 シホ |