History II


旅立つ前の幼き記憶 そっと見守っていた
振り返ればあなたの笑顔 冬の終わりの朝に

過去へと向かう道があるのなら 迷わずに探し出すだろう
“後悔はしない”と進んでもなお この手から零れていたもの

途切れず続く悠久(とわ)の流れに 去りゆく四季(とき)をも見送って
小さな胸に残す事実に 明日を変えていく勇気を知る
迫り来る世界の大きさに抗う術もなく
いつか輝く日を夢見て無力を嘆いていた
私に寄り添う希望 私を誘(いざな)う希望


遠く高く澄み渡る空を 流れゆくあの雲は
あなたのもとに続くだろうか 声は届かなくても

未来に向かうこれからの道に 何を求め失うだろう
時に癒されぬ傷を残しても 変わらぬ答えを感じてる

寄せては返す水面(みなも)のように 刹那に煌く命の灯(ひ)
繰り返される時空を超えて 人は変わりゆく強さを知る
優しく背中押され運命さえもまだ知らずに
飛び立ち積み重ねた無数の思い出の先には
憧れ続けた私 あなたに見せたい私


紡がれてゆく歴史の上に 私は生きていく意味を知る
旅路の果てに出逢えるのなら 微笑んでほしい“頑張ったね”と
絶え間なく降り注ぎ全てを包み込む日差しに
育まれ掴んだものはかけがえのない真実
私を見守る光 私を導く光

私を導く光



special thanks to T.S ...
1965〜2009

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