POWER OF WORDS


ひとひらの言葉に強い祈りを込めて解き放ってみるから
誰にも聴こえないこんな私の叫びに耳を傾けてくれるなら


雑踏と喧騒に流され押し潰されて
どれほどの願いが姿変えていったのだろう
発したその刹那にもかき消させる世界で
どれほどの声たち押し殺していったのだろう

今この場所で目の前に横たわる現実が
いつか思い描いたものほど綺麗じゃなくても
その境界線を知っているから　時に人は
虚無に等しい幻想に戯れたりするんだ

それさえあざ笑うなら　汚れた街でがむしゃらに生きればいい
中途半端な常識が　か弱い悲鳴踏みにじっているとも知らずに


したり顔で一般論を振りかざすのなら
それで全てを悟ったつもりでいるのだろうか
皆がするとおりにその上を歩いていれば
幸せになれると約束してくれるだろうか

すれ違うどこかの誰かを無性にうらやんで
もてはやされていることにも気づかず嘆く日も
内なる響きに形を与えること無しには
伝わることなく忘れ去られていくものだから

へりくだった勝者になるならば　意志強き敗者のままでいい
分かるわけないと言い切る人に　どうか分かってと言うつもりなんてない


伝えたい想いがある限り歌い続けるよ
色褪せることない魂をこの詞（うた）にのせて

ひとひらの言葉に強い祈りを込めて解き放ってみるから
耳すら傾けてもらえず素通りされるだけと分かっていても　それでも
誰ひとり気づかなくてもいい　声が枯れるまで　声が枯れても
ひたすらに叫ぶ　叫び続けてみせるよ　“私はここに存在する”と



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